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2020年03月06日

ググらずにどう調べる?

2020年2.3第6号のAERA誌に、このような記事を見つけました。
「試験でスマホ使用」に賛否の声-ググらず鍛える「脳力」

今年ついに東京にある女子中学の一般入試において、数学に限りスマホの持ち込みを許可するという初の試みが実践されました。
東京女子学園中学校という女子中学校です。
なんと、うちの娘の小学校の並びにある学校。NEC本社ビルの真向かいにあります。
知りませんでしたが、1903年創立の伝統ある女子中(高)みたいです。
私はいつもその前を電動ママチャリで駆け抜けています。

「ああ、いよいよ始まったか…」という、なんとも答えが出せない感想を持っています。だってもう25年以上も前に留学したアメリカの高校での数学の授業で「授業や試験にまで計算機を持ち込んでもいい」という大衝撃を受けたのに比べれば何てことない…
そもそもスマホの有無に関わらず、問題自体のスタイルと難易度を変えてそれらを解く子どもたちの能力測るという意味においては、学校側も応用力をチェックできる問題になるように相当練ってくるはずですよね。
2月にあったはずの実際の試験結果やその分析がどうなったのかは不明ですが(そのうちレビュー記事になるでしょうけど)、何しろ学校自体がご近所なので、今後も注視していきたいと個人的に思っています。

さて、この「ググる」問題。私も最近やたらと直面しています。
奄美に来て色々な植物や生物(特にハブ!!)に興味津々(ビビりのパニック状態)の娘が、「これは何?」「〇〇ってどうなの?」「~はどんな色なの?」と質問祭り。
そこで大人の常套手段「自分で調べなさい!」と返す私。
ところが「じゃあipadで見てよ!」とさらに返す娘。
「最初から楽をしようとするんじゃないの!」「えー、だってお母さんもすぐipadで調べてんじゃん!」とごもっともな意見を持つ娘…
応戦と攻防戦のオンパレード。
Google検索の便利さというパンドラの箱を開けてしまい、その便利さにどっぷりはまっている我々大人たちは、子どもをどう説得すべきか…

シェイクスピア風に言えば、”To google or not to google, that is the question.”
「ググるべきか、ググらざるべきか。それが問題だ」とでもなるのでしょうか。

さてこのAERA記事。
もはや一人一台以上のスマホやタブレットを常時携帯し、何かあればすぐに「ググる」ことが当たり前である現代社会。
つまり私たちは常に外付けハードディスクを持って歩いているようなものなのだから、「内臓HDD(=自分の脳みそ)に記憶させておくべき情報は、もっとスリム化させてもいい」ので、これからの時代はスマホで調べられる情報を使ってどんな応用ができるかに力点が置かれるべきではないかということをネットコラムで述べた作家の乙武さんの話から始まっています。

一方それに対する警鐘意見をまとめると、
① (応用した創造的な能力を見ることは悪くはないとしても)学問には創造的な能力を育む基礎としての基礎学力も大事(典型例は語学や、デジタル機器のプラットフォームにも基礎学力が必須)
② (スマホを用いる能力は現代人には必須だが)常にスマホ前提で脳を働かせることで発達しない能力があることも事実。
③ (スマホを使って発達する能力もあるが)スマホなしでこそ発達する能力もあり、今日のように情報にあふれている時代にあえて自分の脳の中に蓄えられた記憶と情報だけで何ができるかを試みることは、創造性や想像力に繋がる。

という意見を社会学者や脳科学者がまとめています。

さらに認知科学の実験では、「これはのちにグーグルで検索できる」という情報を提示すると、被験者に情報の記憶される割合が有意に下がるという実験結果があったそうです。
「後で調べられる」という安心感で、人は逆に覚えようとしないのでしょうか。心当たりがありまくりです!!!

私が初めてGoogleを動詞として使われていることを直接耳にしたのは、忘れもしない2006年。アメリカ人の教授と話しているときに、”I googled your organization yesterday.”(昨日あなたの組織についてググってみたわ!)と言われてびっくりしたのを覚えています。
すごい!本当にGoogleが動詞化したんだー!と感動を覚えました(emailも元々はelectrical mailという名詞がe-mailになり、emailが動詞になり、I emailed you last nightのような文が極々普通に使われるようになりました)。
言葉は生き物、生もの。現代用語の基礎知識や広辞苑でさえも常にアップデートを重ねなければならないのと同様、時代や社会情勢と共に常に新しい言葉が増え、もはやgoogleは日本語でも「ググる」として定着してしまいました。

私は非デジタル調査(アメリカ留学時代のリベラル・アーツ教育のお陰で)も、デジタル調査(大学院の研究はネットなしでは完成できなかった!)も、ぎりぎりどちらの経験もある世代なので、娘に根気強く時間を割けば(それができない短気な性格なのだけど)、どうにか非デジタルな検索方法、調査方法を教えることができると言えばできます。
とはいえ、人間は楽な方へ楽な方へ流れていく性を持った生き物。デジタルから離れて地頭を鍛え、AERA記事が言うように「素手ならぬ素脳の力で人口知能が発達するこれからの世の中に挑める子ども」を育てきる自信は…ありません(涙)
ただ、その重要性には注視し「必要な能力である」ことを忘れずにいようと思います。

まあ…Google検索がなかったら、我々母子三人、全国に数ある「山村・離島留学」の中から瀬戸内町を手繰り寄せることができなかったことは間違いないので、例えビッグデータとして個人情報や嗜好を吸い取られているとはいえ、Googleに感謝するしかないのですが(笑)。
SLA発起人
ホームページはこちらから↓↓↓
https://setouchi-language-arts.jimdosite.com/

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